■6日目■ 《1》






 アスランがPLANTに家族旅行に行ってから、6日。
 明日の夕方にはアスランは帰ってくる。
 そんな夜。
 僕は、自分の部屋を散策していた。
 なにか…
 なにかないだろうか…
 この、疼いて仕方ない身体を埋める、なにか。
 もう…、なりふり構ってなどいられなかった。
 ちょっとアスランとのHを思い出しただけで、うずうずしてくるこの身体は、
 一昨日の一人エッチをしたあとの屈辱感と虚無感に、懲りるわけがなかった。
 虚しくてもいい。
 淫乱でもかまわない。
 とにかく今は、刺激が欲しい…!
「あ」
 見つけた。
 固くて、ある程度太くて、締め付けても壊れないもの。
 日本の伝統的な人形で、“こけし”という。 たしか、お土産か何かで貰ったものだ。
「これで…」
 僕はベッドの上に、犬のように四つん這いになった。
 そして、指でうしろを確かめる。
「んっ…ぅ……」
 もう前の先走りで濡れた穴は、指で少し広げただけで、歓喜するようだった。
 そのまま挿入するのは怖くて、僕はこけしを口に含んだ。
 木の味がする。それに…口に入れてわかったけれど、ちょっと、太すぎるかもしれない。
 でも…いまさら、やめられない!
 僕は十分に濡らしてから、こけしを穴に宛がった。
 覚悟を決めて、挿れる…
「うあっ………ぁふんん…」
 声が上がってしまう。
 僕は枕に顔をうずめ、声が漏れないようにした。
 痛い。
 とんでもなく痛い。
 やっぱり、大きすぎた。
 でも…
「あはぁっ…ん……んぅ」
 気持ちイイ…。
 ぱちぱちっと、目の前で火花が散る。
 一番気持ちイイところを、こけしの頭が擦る。
「ひぅん…っ……あ、…アスラン……っ」
 アスランの顔を、アスランの声を思い出そうとする。
 そう…こんなふうに、僕が善がっている時、決まって彼は
『可愛いね…』
 と囁いてくれる。
 そして、もっと身体を密着させて、気持ちよーく天国までつれてってくれる。
 しかしそれは、快楽の地獄で。一度知ってしまえば、二度と離れることのできない園。
 事実、今の僕は…僕じゃなかった。
「アスランっ……アスラぁ…ん…」
 気持ちイイ、気持ちイイよアスラン…だから、もっと…!

  がら

「キラ、ただい………」

 そのとき、アスランは窓から入ってきた。





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