「えっ…ちょ、ちょっと待ってアスランっ…」
「いいから、キラ。僕にまかせて…」
「や、やだもぉ…っ…くすぐった……ぁ…」
「ほら、見て…」
鏡の前に立たされて、
僕は驚愕した。
「これ………」
アスランが僕に無理やり着せたのは、
色鮮やかな………着物?
「綺麗だろ、振袖って言うんだよ」
「ふりそで?」
「うん。キラって日本系だから、よく似合うよ」
そう言って、アスランは僕のうなじにキスする。
「んっ…」
びりびりっと走る電気みたいな痺れは、ぐっと堪えた。
すぐ感じちゃうんだもんな…。この身体。
「でも…上手く着せられないな。この写真通りに着せたかったんだけど」
アスランが手に持っているのは、僕と似たような着物を着た女の人。
その立ち姿はきりっとしてて、かっこいいけど。
鏡に映る僕は、なんだか…よれよれ?
「でも、いいね…なんか、こういう着方も」
アスランは満足してるみたい。
「なんだか…しどけないっていうのかな」
「シドケナイ?」
「うん。色っぽいよ、キラ」
と、今度は耳にキスしてくる。
もう…困るんだよね、そういう風にされると…
「ね、このまま秘め始めといこうか」
「なんか…今日はわけわかんないこと沢山言うね。なに?ヒメハジメって」
「ん…こういうこと」
どさっ…
と、僕は簡単に押し倒される。
「今年もよろしくね、キラ」
にっこりと微笑むアスランに、
僕が逆らえるとは…
思ってないんだろうな。
事実、今年もこんな調子になりそう…
「…うん」
僕は…
アスランと唇を重ねながら、
「よろしく」
と形だけで答えた。
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