■ クリームシチュー ■











「あ、おはようアスラン」

 昼前になってから目を覚ましたアスランは、キラが台所に立っているのに首をかしげた。

「おはよう…なにしてるんだ?」

「これ?…ふふ、楽しみにしててよ」

 キラは楽しそうに微笑みながら、鍋をかき回している。

 なんか…新妻みたいだな。

 律儀にエプロンをかけ、こうして台所に立っていると。

 可愛い…

 急に抱きしめたくなって、キラを後ろから包むようにすると、

 少し赤くなりながら、キラは幸せそうに目を細めた。

「シチュー?」

 ふと鍋を見下ろすと、そこには白いシチューが。

「そうだよ」

「どうして急に?」

「ん、おばさんに聞いたから…」

 キラは僕の腕の中で身体を回し、僕と向かい合って微笑んだ。

「アスラン、クリームシチュー好きなんでしょ?」

「うん…好きだけど…」

「前からね、アスランに何か作ってあげたいなって…思ってたんだ」

 そう言いながら、ちゅっと僕の頬にキスをする。

 ふんわりした、まるで天使のようなキラの笑顔に、僕はたまらず深いキスをしかけた。

「んっ……ぅ…」

 びくんと、軽くキラの身体が震える。

 けれどすぐに、キラは舌で答えてくれた。

 濃厚な甘いキスに、僕は酔ったように夢中になる。

 キラも、崩れ落ちそうになって僕にしがみつく。

 キスが、こんなにも気持ち良いのは、相手が…世界一愛しい人だから。

「ん…はぁ……」

 長いキスを中断し、唇を離すと、紅潮したキラが息をついた。

 僕も、悟られないように息を整える。

「もう…シチュー焦げちゃうよ」

「誘ったのはキラのくせに」

 くすくすと、額を寄せて笑いあって。

 こうしてると、ほんとに…

「なんか、新婚さんみたいだね」

 と、今僕が言おうとしたことを、キラに先に言われてしまった。

 キラも…同じように感じていたんだ。

「そうだね…」

 僕は嬉しさに、またキラの唇を塞いだ。






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衝動です。
あま〜いのが書きたくなったのです。
それだけなんです。
どうか許して・・・










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