■味■ 《1》
アスランが下着をとると、そこは濡れていた。
一緒にお風呂に入ったことは何度かあるから、それ自体を初めて見るわけじゃないけど、
こんなに、大きくなってるのは、初めて見た。
「キラ、なめて」
「あ…うん」
しばらく見とれていた僕は、アスランの言葉にうなずいた。
でも、なめるって言ったって…どうしていいのか解らない。
舌を少し出して、ゆっくりと、そそり立つアスランに近づいていく。
「…っ!」
アスランが、びくっと震えた。
先の方を少しなめただけで、アスランは苦しそうに、何かを我慢している。
「アスラン…?」
僕は不安になって、
大丈夫なのかと、問おうとした時、
「やめないで、続けて」
アスランがそう言った。
「うん…」
とりあえず、僕はアスランのをなめればいい。
舌を口の中で濡らして、もう一度アスランの股間に顔を近づける。
そして、側面からぺろぺろなめた。
(これが…アスランの味?)
そんなことを思いながら、僕は懸命にアスランを慰めた。
先の方をつつくようにすると、たらっと何かが溢れて落ちていく。
これは…なんだろう?
なめていると、いいかげん疲れてきて、
めんどうだから、アスランのを丸ごと口に含んだ。
びくんっと、アスランがさらに大きくなる。
裏側を舌でやわやわと撫でながら、口全体で吸い上げるようにしてみた。
こっちの方が、舌を出してなめるより、楽。
「キ…キラ…っ」
アスランが、僕の髪に指を絡める。
「イイよ…キラ、気持ちいい…」
ほんとかなぁ。
ちらりと上を見上げると、アスランは苦しそうな顔をしている。
こんな表情…見たこと無い。
苦しそう。何かに耐えるような、そんな顔なのに…
きれい。
すると、かちっとアスランと目が合った。
「キラ…」
アスランがつぶやく。
「キラ…おまえは…」
僕?僕がなに?
髪に絡められていた手が、僕の頬に下りてくる。
アスランは続きを言わずに、じっと僕を見つめてくる。
僕は、なんだか、これ以上目をあわせていられなくて、
目を閉じて、行為を再開した。
きゅっと吸い上げて、口を前後に動かすと、とたんにアスランの息が荒くなる。
「くっ…」
いきなり、
アスランは僕の髪を引っ張って、僕を引き離した。
そして、
生温かいものが、僕の顔にかかったかと思うと、
すぐに冷えていった。
「なに…?これ…」
べたべたする。
頬にかかったものは、つぅと糸を引くくらいの液体。
「ごめん、かけてしまったね」
と、アスランはベッドわきに置いてあった温タオルを、僕にくれた。
僕はそれで顔を拭きながら、再度尋ねる。
「なんなの?これ」
「うん…気持ちよくなるとね、こう…出るんだよ」
曖昧に答えるアスランに、僕は首をかしげる。
そんな僕の太ももに、アスランは手を這わせた。
すぅっと撫で上げられて、ひくりと身体が震えてしまう。
「キラも…してあげるよ」
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