■ 君とずっと ■
「009?」
先ほどからソファに凭れたまま、ぴくりともしないジョーに、ジェットは声をかけた。
しかし、返事はない。
ジェットがそぉっと様子を見ると、
ジョーは小さな寝息をたてて、眠っていた。
「あーあ、やっぱりな。TVもつけっぱなしで…」
ジェットはリモコンでTVを消し、
そして、眠るジョーを目の前に独り言を呟く。
「さて、どうしたもんか…」
起こすのは可哀想だし。
このまま毛布をかけてやるのもいいが、ソファでは寝難いだろう。
「仕方ないな…」
ジェットはゆっくりとジョーを抱え上げ、
そのまま自分たちの部屋へ運んでいった。
コズミ博士の家は随分と広い。ご老人一人には広すぎるくらいだ。
その家で、ジョーとジェットは二人部屋を与えられていた。
「ん……」
部屋のベッドに寝かすと、ジョーが小さく呻いた。
「002…?」
目を半分開けて、虚ろにジェットを見上げるジョー。
ジェットはその赤い瞳を覆い、目を閉じさせた。
「お休み」
その言葉に、ジョーは「ありがとう」と呟くと同時、また眠りに落ちた。
綺麗な寝顔にキスを落として、ジェットは微笑む。
「このまま、何も起こらずに…
ブラックゴーストの手がかりが掴めなくても…
オマエと一緒にいられるなら、ここでずっと暮らすのもいいよな」
これは、初めて書いた009ものです。
下書きの山から引っ張り出してきて、HTML化しました。
ははは…
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